2019-9-20
窓ガラスが熱割れしてひびが!応急処置をして修理or交換をしよう

「窓ガラスが突然割れてしまった!」もしくは、「窓ガラスにひびが入っている」という場合は、熱割れ現象かもしれません。熱割れ現象とは、窓ガラス内に大きく温度差が生じた際起きるものです。
本コラムでは、窓ガラスの熱割れ現象の特徴や、ひびがはいったときの応急処置をおこなう方法などについてご紹介しています。さらに、熱割れを起こさないようにする予防法もご説明しておりますので、思い当たる方はぜひお読みいただければ幸いです。
窓ガラスの熱割れ現象|その特徴とは?
窓ガラスの熱割れ現象は、普通のガラス割れとどういった違いがあるのでしょうか。ここからは、窓ガラスの熱割れ現象の特徴や条件についてご紹介します。
窓ガラスの熱割れ現象とは?
窓ガラスが割れる原因には、衝突によるものや錆びによって割れるものなど、さまざまな理由がありますよね。そのなかのひとつに、熱割れというものがあります。
熱割れは、ガラスの中心部で直射日光の当たっている膨張した部分(高温)と、サッシにかぶっているガラスの端(低温)との温度差によって熱割れが起こるのです。
熱割れ現象の起きやすい条件
熱割れは、冬の晴れた日に起こりやすいといわれています。特に午前中は熱割れが起こりやすい時間帯です。その理由は、夜の間に冷え切ったガラスの端と、日が出て温かくなったガラスの中心部の温度に大きな差異が生じるからです。
つまり、日当たりの良い場所に窓ガラスがある場合、ガラス内に温度差ができやすいため、割れやすい状態であるといえます。
「窓ガラスは何度になると割れるの?」と感じる方もいるかもしれません。実は、熱によって割れるというわけではなく、「温度差が大きければ大きいほど割れやすい」のです。たとえば、あらかじめ熱してあるガラスに同等の熱湯をかけてもわれませんが、冷たい水をかけると割れやすくなります。
こんな割れ方は熱割れ現象かも!
窓ガラスの熱割れが起きると、直線状のひびが入ります。窓ガラスのサッシに触れている端(エッジ部分)からひび割れが起きているという場合は、熱割れ現象である可能性が高いです。
熱割れしてひびが入った窓ガラスの応急処置法

ここまで、窓ガラスの熱割れについてご紹介してきました。いま現在、窓ガラスが熱割れしており直線のひびが入っているという方は、すぐに応急処置をしましょう。なぜならひび割れは放置していると危険だからです。
ここからは、ひび割れを放置するリスクや応急処置方法、費用相場などについてご紹介します。
窓ガラスのひび割れは放置すると危険!
窓ガラスは熱割れのほかに衝突や錆びなど、さまざまな要因によってひび割れが起きます。このひびを放置していると、台風や地震などの自然災害が起きた際に、ガラスが割れるのです。台風でなくとも、風が強い日に突然割れてしまうこともあります。
小さなお子さまのいるご家庭ですと、ガラスにぶつかった衝撃で割れてしまうこともあるのです。さらに、割れたガラスに触ったり足で踏んでしまったりして、怪我を負う可能性も生じるため、ひび割れを見つけた時点で交換するようにしましょう。
窓ガラスの応急処置法
いま現在、窓ガラスにひび割れが起きている場合は、ひび割れ部分にガラス補修用のテープを貼ることで応急処置をすることができます。ガラス補修用テープが手もとにないという場合はガムテープやビニールテープでも代用できますが、強度に欠けるでしょう。
また、ひびがあまりにも大きい場合や割れている部分がある場合は、少しの刺激で割れてしまうことがあるため、できるだけガラスに近づかないようにしてください。
業者にガラス修理を依頼したときの費用相場
窓ガラスの修理を業者へ依頼した際、一般的な費用相場は約10,000円から30,000円です。窓ガラスといっても種類や大きさは各家庭によってばらつきがあります。
たとえば、一般的によく使われているフロートガラスは約20,000円ですが、火災や衝突などに強い網入りガラスは約40,000円前後にもなります。
また、お住まいのご自宅が賃貸の場合、熱割れが原因のひびであればオーナーの負担になることが多いです。業者へ相談する前に、オーナーへ連絡しておくといいでしょう。
再び熱割れを起こさないようにするには?
ここまで、窓ガラスが熱割れするときの特徴や応急処置の方法についてご紹介してきました。ここからは、熱割れを未然に防ぐための方法についてご紹介してまいります。ガラスが割れると出血をともなう怪我につながりますので、対策しておきましょう。
熱割れを予防する方法
窓ガラスの熱割れを予防するには、以下の方法があります。
・カーテンがガラスに密着しないようにする
窓ガラスにブラインドやカーテンを設置している人は多いでしょう。このとき、カーテンとガラスが密着していると、密着している場所としていない場所で温度差生まれてしまい、熱割れにつながります。
・エアコンの風が窓ガラスに当たらないようにする
こちらも、カーテンと同じ原理です。エアコンの風が当たる場所と当たらない場所で、窓ガラス内に温度差が生じてしまうのを防ぐために、直接風が当たらない場所へ設置するようにしましょう。
・網入りガラスから耐熱強化ガラスに交換する
ガラスの中にワイヤーが入った「網入りガラス」を使用している人もいるかもしれません。網入りガラスは火災や衝突などには効果的です。
しかし、金属のワイヤーが入っているため熱を吸収しやすく、熱割れをおこしやすいというデメリットがあります。網入りガラスと性能が同じで、ワイヤーの入っていない耐熱強化ガラスであれば熱割れ防止につながるでしょう。
ガラスを交換したときの費用
耐熱強化ガラスへの交換は、約20,000円から40,000円が費用相場です。網入りガラスの費用相場は約30,000円から50,000円と、大きな差はさほどありません。もし網入りガラスに交換しようと考えている方は、熱割れを防ぐためにも耐熱強化ガラスにしておくといいでしょう。
なお、ひびの入ったガラス交換を自分でおこなおうとしている方は要注意です。割れていないガラスであれば交換できるかもしれませんが、すでにひびが入っているガラスはいつ割れるかわかりません。
もし、サッシからばらす際に割れてしまうと、顔や首、手もとなどの大けがになるかもしれません。ひび割れが起きている窓ガラスを交換するときは、安全のためにも業者へ依頼するようにしましょう。
【豆知識】熱割れしたガラスの修理に保険は使える?

これまで、熱割れの予防策をご紹介してきました。ここからは、ガラスの修理費用と火災保険の関係性についてご紹介します。「火災保険に加入しているけど、どこまで適用されるか知りたい」という方は、ぜひお読みいただければと思います。
火災保険とは?
住宅を購入、もしくは借りる際に加入することができる「火災保険」ですが、内容まではよくわからない、という方もいるかもしれません。
火災保険は火事などの災害はもちろんのこと、強風や雷などの「自然災害」にも適用されます。このほかにも、「盗難」や「予測ができない突発的な事故」が挙げられます。
窓ガラスの熱割れは適用されるの?
直射日光が原因で熱割れが起こると、火災保険が適用されることがあります。どうして適用されるかというと、「予測ができない突発的な事故」に分類されるからです。
火災保険は基本的に加入者が不測の事態に適用されると覚えておくといいでしょう。しかし、保険の加入内容によっては適用されないことがあるため、気になる方はご加入の保険会社に問い合わせてみることをおすすめします。
まとめ
今回は、窓ガラスの熱割れの原因や対処方法について紹介してきました。
窓ガラスが突然割れるのは、ガラス内の温度差によって「熱割れ」という現象が起きていることが原因かもしれません。もうすでにひびが入ってしまっている場合は、テープを活用して応急処置をすることで一時的にしのぐことは可能です。
熱割れは、カーテンやエアコンの風向きを意識するだけでも起こしづらくなります。また、耐熱強化ガラスへ交換するのもよいでしょう。
根本的に解決するには、ガラスの修理を依頼したり、耐熱強化ガラスへ交換したりする必要があります。ガラスの修理・交換についてお困りのことがあれば、業者へ相談してみてはいかがでしょうか。
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