2019-1-17
“真冬の窓の冷気大戦”、寒さを制するための戦術と知識のまとめ

窓から侵入してくる冷気、厄介ですよね。せっかく使っている暖房も、こだわって作った床暖房も、窓から冷気が侵入してきてしまっては、その役割を十分に果たすことはできません。氷のように冷たい冷気が室内に入ると、部屋の温度は大きく下がってしまいます。
そんな風に冷気に悩んでいる人は、意外と多いものです。そこで今回のコラムでは、簡単にできる窓からの冷気対策について紹介していきます。手軽にできるものから、本格的なものまで、さまざまな方法を網羅しました。ぜひ冬場の窓の冷気対策に、お役立てください。
窓の冷気を防ぐと室温は2度も上昇する!
冬の外気の冷たさは、これまでの経験上あなたもご存知でしょう。そんな冷たい冷気から逃れるために、お家のなかにはいくつかの暖房機器を設置している、という人も少なくないはずです。しかし、そんな暖房機器の活躍も冷気が流れ込んでくると台無しになってしまいます。
冬の窓はまるで氷!冷気対策で快適温度を守ろう
窓は部屋と外気の境界線。壁や床に比べて外気に接触している面も大きいため、室内の暖かい空気が、もっとも逃げやすい場所ともいわれています。窓からの冷気侵入が原因で下がる温度は、なんと2℃前後!冬の室内で2℃の温度変化は、想像以上に大きいものです。
室内の温度を下げる窓からの冷気侵入。快適なお家の暖かさを維持するためには、この“真冬の冷気大戦”を、いかに制するかにかかっているといってもよいでしょう。そのためには戦術(知識)はもちろん、役立つものを総動員する覚悟が、必要となってくるのです。
窓の冷気対策ナシだと、失う熱割合は30~60%近く!?
また、窓からの冷気対策を施せば、お家の光熱費節約にも、大きく貢献することができます。先ほども述べたとおり、窓は部屋と外気の境界線です。窓からの温度損失は部屋全体のうちの約50%ほど、窓からの冷気対策をおこなうと、室温は約30%~60%は上昇するといわれます。
「光熱費も節約でき、かつ快適な室温を実現できる」窓の冷気対策をおこなうことは、想像以上に旨味が大きいものです。対策を躊躇(ちゅうちょ)する必要はありません。可能な限り早めに対策をして、たくさんのメリットを今すぐ手に入れましょう!
善は急げ!今すぐできる窓の冷気対策

窓からの冷気対策には旨味がたくさん。その事実を知ってしまうと、今すぐにでも対策をしたい、そう考える人が多いでしょう。窓の冷気対策には、さまざまな方法が存在します。ここでは窓の冷気対策に役立つ知恵やグッズを簡単にご紹介します。
・暖具の位置は窓際が正解!
毎年発生する“真冬の冷気大戦”。この一大決戦を制するためには、適切な戦術を考えることが重要です。なかでももっとも効果的、かつ手軽な方法が“暖房器具を窓際に設置する”というもの。一見して簡単ですが、この方法にはさまざまな知恵がつまっているのです。
暖房器具を使用して暖められた空気が、部屋の上部に集まることをご存知のかたも多いのではないでしょうか?暖められた空気は部屋内を循環し、窓から伝わる冷気に触れるとその温度を一気に下げてしまいます。せっかく暖まった空気も、窓際にいくと急冷されてしまうのです。
反面、暖房器具を窓を背にして設置すると、このような現象が起こりづらくなります。暖かい空気が冷たい空気をしっかりと循環させるため、暖部屋全体の温度が均等になりやすく、暖かい温度が維持されるようになるのです。
扇風機やサーキュレーターを部屋の上部に向けて使用することで、効率をさらにアップさせることもできるでしょう。簡単な方法ですので、今すぐ試すこともできますね。
低コスト!段ボールや断熱ボードで冷気を遮断
“断熱ボード”は設置することで、窓の隙間から侵入してくる冷気をガードすることができる便利なアイテムです。ホームセンターや100円ショップでも、種類がさまざま販売されています。簡単なところでは、段ボールで代用することも可能です。
窓の下側に立てかけるだけで、冷気の侵入を阻むことができる断熱ボードは、冬の冷気対策にはもってこいでしょう。市販されているもののなかには、ハサミで簡単に切れるものなどもあります。手軽に冷気対策ができるので、ぜひおこなってみてください。
窓に断熱シートを貼る
“断熱シート”は、窓ガラスに直接貼ることで、窓からの冷気の侵入を防ぐものです。種類としては緩衝材にも用いられている形状の、“プチプチタイプ”が一般的です。窓ガラスに直接貼るため、色は必ず透明のものを選ぶようにしましょう。
窓の冷気をもっとガッチリ遮断するには
前章で紹介してきた知識やグッズは、手軽に試せるものばかりです。すぐに始めることもできるでしょう。対して、ここからはより本格的に窓の冷気を遮断するためのアイテムをご紹介していきます。本気で窓の冷気を対策したい!と思ったときに参考にしてください。
カーテンは床より長く!断熱タイプのものが効果的
ご存知ですか、”断熱カーテン“の存在を。断熱カーテンとは、その名の通り熱を遮断する機能を備えたカーテンのこと。特殊なコーティングを施したカーテンは、冬の冷気を大きく遮断してくれます。生地が2重のカーテンなどもあり、使い勝手もよいでしょう。
断熱カーテンは素材や種類、色のバリエーションも豊富です。カーテンは家のインテリアでも大きな部分を占める部分ですから、見た目にこだわるのも重要でしょう。オススメはオレンジなどの暖色系です。視覚から暖かさが伝わる色、どうぞ検討してみてください。
カーテン上部からの冷気にはカーテンボックス
カーテンレールに付けたカーテン。しかしその上部に目を向けてみると、レールとカーテンの間にスキマがあることが、おわかりいただけるでしょう。このスキマも窓からの冷気の侵入口です。カーテンボックスはそのスキマを隠すためのアイテム。効果も高いです。
サッシのスキマを埋めるシールもおすすめ
窓のサッシのスキマも、窓の冷気の侵入口です。サッシのスキマを埋めるためには、専用のシールを用いましょう。手軽に使えますが効果は高く、体感的にもその効果を実感することができるでしょう。スキマから侵入する冷気も、これで一網打尽に対策できます。
窓下専用ヒーターを置く
この便利な世の中です。窓下専用のヒーターがあることに、衝撃を受ける人は少ないかもしれませんね。窓下専用ヒーターは施工の必要もなく、置くだけで活用することが可能です。サイズも伸縮することが可能なため、窓のサイズにも合わせやすいといえます。
コルクボードやアルミシートで足元も断熱
窓からの冷気に対する対策は、上記のとおりです。しかし、冬の冷えは床からくることも多いですよね。床のひんやり冷気には、コルクボードやアルミシートを設置することが役立ちます。見た目にも温もりを感じるので、冬のインテリアにも最適でしょう。
冷気対策に効果テキメン!窓リフォームも検討してみては?

カーテンやシールなど、窓の冷気対策に役立つアイテムの存在は心強いものです。しかし、もっともっと根本の部分、窓のリフォームをおこなってみることを、視野に入れてみるのもよいでしょう。ここでは窓のリフォームについての情報を、まとめていきます。
自分で取付け可能な二重窓を利用
“二重窓”は、二重サッシともいう、窓を二重に設置したものです。二重窓の構造は、窓からの冷気を防ぐのに効果的。寒い地域で昔から利用されてきているため、その信頼性も高いでしょう。自分で取り付け可能なものもあるので、試してみるのもよいかもしれません。
窓サッシごと断熱効果の高いものに交換
窓枠を含む窓サッシ。このサッシごと窓を交換してしまうのもひとつの手です。窓をサッシごと断熱効果の高いものに交換することで、窓からの冷気侵入を圧倒的に抑えることができるでしょう。少しコストはかかりますが、光熱費の節約にもつながります。
ペアガラス、エコガラスの窓に交換
“ペアガラス”や“エコガラス”。二重ガラスよりも薄く、ガラスとガラスの間が真空状態、もしくは“乾燥空気”という、水分のない空気が入ったガラスです。断熱効果はとても高く、窓からの冷気対策として抜群の効果を発揮するでしょう。反面、費用は少しお高めです。
上記のように、窓のリフォームをおこなうことで冷気対策を万全にすることができます。部屋のなかが寒すぎてたまらない、という人は検討してみてもよいでしょう。興味のある人は、ガラス設置を扱う業者への相談から、始めてみてはいかがでしょうか?
まとめ
ただでさえ寒い冬の季節。せっかく買った暖房器具も、窓からの冷気侵入があってはその役割を十分に果たすことはできません。今回ご紹介してきた方法を参考に、ぜひ効果的な窓の冷気対策を、実践してみてください。
部屋の快適性を窓からの冷気から守るために、できることは数多くあります。それらのなかでも効果が高いのは、窓のリフォーム。窓を断熱性の高いものに交換すれば、手間なく長く、その効果を感じることができるでしょう。
窓のリフォームを依頼する業者選びは、相見積りを取ることやオンラインの比較サイトを用いることをオススメします。毎年訪れる“真冬の窓の冷気大戦”。その戦いに、そろそろ終止符を打ってみてはいかがでしょうか?快適で暖かな生活が、あなたを待っていますよ!
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